昨年末の12月28日(火)、2学年の希望者を対象として、東京大学の薬学部と農学部の見学会が行われました。
本校は都から理数研究校に指定されており、大学と連携した教育活動に積極的に取り組んでいます。
今回の企画は、昨年10月に本校で実施された分野別模擬授業の講師を務めてくださった農学部の先生と、薬学部の先生のご厚意により実現しました。
午前中は薬学部の3人の先生方からレクチャーを受けました。先生方のご研究のテーマはそれぞれ異なっているのですが、いずれの研究も、老化の抑制につながる可能性がある基礎研究という点では共通していました。
その後、実験室を見学さ
せていただき、DNAの電気泳動実験や研究に用いられる線虫の観察などを体験させていただきました。
午後は農学部に移動して3人の先生方からレクチャーを受けました。
農学系の研究が持続可能な社会の構築に大きく貢献することや、事前に実施した抗原検査の仕組みとスクリーニングの重要性についてレクチャーを受けました。
その後、きのこの利用や酵素に関する研究を行っている実験室や、魚類の浸透圧調節機構の解明のための魚の飼育施設などを見学させていただきました。先生方が時間をかけて準備してくださったお陰で、大変充実した見学会になりました。


1枚目の写真は顕微鏡による線虫の観察の様子、2枚目の写真は農学部でのレクチャーの様子です。
また、見学会前日の12月27日(月)には、農学部の先生のご厚意により、東京大学の2年生向けの動物生理学のオンライン授業を新宿高校の生徒も聴講させていただくことができました。
講義を通して、私たちヒトを含む動物の成長の制御に、インスリンに似た構造をもつ、インスリン様成長因子が深く関わっていることを学びました。
両日とも生徒たちにとって大変貴重な体験となり、事後アンケートでは参加者全員が、「学習モチベーションが高まった」と答えていました。お世話になった東京大学の先生方ありがとうございました。