一昨日の15日のことになりますが、慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所の大槻雄士先生から生物部の生徒たちに「がん」についての講義をいただきました。
生物部の生徒は、小中学生を対象とした生物学分野の教材開発を競うコンテストに出場する予定で、テーマとしてがんを選びました。そこで、がんとはどのような病気か、発症のしくみはどうなっているのかなどについてレクチャーをしていただきました。
少人数ではありましたが、生物部員は事前に本を読んで、疑問点を明確にしていたので、充実した質疑応答がなされました。例えば、「肝臓がんの治療法の1つに肝動脈に栓をする治療法があるが、どうして 栓をしても肝臓は無事なのか」という質問をさせていただいたところ、大槻先生からは「現在の技術ではがん細胞の成長にかかわる血管のみを狙い撃ちして塞ぐことができるため、正常の細胞はダメージをほとんど受けない」という回答をいただきました。
専門的な質問がたくさん出たので、先生からも生徒の事前学習に対してお褒めの言葉をいただきました。今後さらに対象範囲を生物部以外の生徒に拡大した講演会を計画していく予定です。