日時 | 3月13日(金)13時30分~15時50分 |
場所 | 本校視聴覚室(3F) |
講師 |
東京外国語大学 学長 立石 博高(たていし ひろたか)先生 (西洋史・スペイン地域研究) |
概要 | |
本校では、生徒が幅広い視野を持ち自分の進路について主体的に考えていくきっかけとなるよう、様々な分野で活躍されている方に講義や講演を行っていただく機会を設けています。3月13日には東京外国語大学の学長の立石博高先生にお越しいただき、スペインの食文化の移り変わりを切り口に、物事を時間的・地理的に幅広い視点から見ることの面白さを伝えていただきました。 例えば、トルティーリャ(スペイン風オムレツ)は、スペインの伝統的家庭料理の一つで、現在日本で手に入るものだけで十分に食材がそろう料理です。しかし、今では当たり前のように日本の食卓に並ぶ食材も、そのルーツをたどることにより、様々な土地やその歴史へとつながっていきます。例えば、ジャガイモは南米のアンデス山脈の高地が原産地と考えられ、スペイン人がヨーロッパにもたらし日本に入ってきたのは江戸時代、といったことなどです。このような考察を深めることで多くのことに興味が湧き知的好奇心がかきたてられます。生徒たちは立石先生のお話を聞き、身近なモノや現象について当たり前と思わずに、疑問を持って色々な角度から考えていくことの重要性や楽しさの一端を学んだようでした。 |