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2023/01/19 お知らせ
クラフトデザインβ 漆芸家 橋本 遥 先生 講演会を実施しました
クラフトデザインβは、美術・工芸系の中で、特に立体系の分野への進学を希望している3年次生を対象にした科目です。
3年次生最後の授業日である本日は、東京藝術大学 塗装造形工房 テクニカルインストラクターの 橋本 遥 先生にお越しいただき、作品の講評会と講演会を実施しました。
今回の作品制作においては、「生物の形態をよく観察し、その特徴の残る単純化された原型を作る。その原型から乾漆作品を制作する。」というテーマのもと、生徒は制作に取り組んできました。生徒一人一人が自分の作品について、「生物」のどのようなところを表現しようとしたのか、その生き物の特徴を単純化する際に、よく考えたこと、工夫したこと、表面の装飾で表現したかったことを発表。
橋本先生より、「視線を集中させる表現をするだけではなく、目が行った「そこ」に何を表現するかが大切。」等のアドバイスをいただき、生徒たちは真剣に聞き入っていました。
橋本先生の講演では、9000年前の縄文時代の遺跡から漆を使用したものが発見されていること、漆の樹液がどのように採取されているのか、また漆芸の各種技法や制作工程等のお話がありました。また、橋本先生の作品鑑賞では、実際に作品に触れさせてもらうなど、生徒にとって貴重な経験となりました。
自分の作品について発表! |
橋本先生の作品の 制作工程を見せてもらいました。 |
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螺鈿(らでん)という技法に使われる 白蝶貝の実物を鑑賞。 |
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橋本先生の作品に、歓声が 上がっていました。 |
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乾漆(かんしつ)作品の軽さにびっくり! |
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日本の工芸の素晴らしさを 知ることができました。 |