東京都立野津田高等学校

　本校は、緑豊かな野津田公園に隣接する環境に恵まれた学校で、落ち着いた雰囲気の学校として地域から評価を得ており、今年で創立47年を迎えました。

　創立当初は、全日制課程普通科10クラスの大規模校としてスタートし、平成8年度から普通科の中に、看護福祉コース・健康スポーツコースを設置しました。

　さらに平成18年度からは、コース制から専門性の追及を求め、福祉科・体育科を設置し、「普通科」「福祉科」「体育科」の3学科を有する特色ある都立学校として、今年度で16年目を迎えます。

本校の教育目標
1「未見の我」の発見に努め、未来をつかむ能力と態度を養う
2 人権尊重の精神を育成し、共同生活体としての連帯感や所属感を養う
3 権利と義務、自由と責任との調和を図りつつ、自ら学び考え行動する能力を養う

　本校の教育理念は、目標の中にある「未見の我（みけんのわれ）の発見」という言葉に凝縮されています。高等学校の3年間を通して自分の可能性を発見し、挑戦してもらいたいということです。
　そのためには、日々の学習や部活動、学校行事、家庭での生活で頑張りきる修行を積むことが大事です。やりきる力をまず身につけていく。そうすれば、何か自分の将来につながるヒントを見つけた時にそれをあきらめないで済みます。なぜなら頑張ることを知っているし、経験しているからです。なまけそうな自分を自分で激励して、自分を応援して、今を頑張りきってみる。そうすれば、将来にわたって自分のものになる、知識や技能、考え方やきちんと表現する力、他者と一緒に生きていく力や主体性などが身につき、そのすべてが将来にわたって自分の武器になります。生き抜くための武器を持っている人は強い人です。そして何よりも目の前のことに頑張りきっているうちに、自分でも気づかなかった興味や関心ごとに気づいたり出会ったりするのではないでしょうか。ただの憧れではない、本当にやってみたいこと。頑張ってみないと素通りしていたかもしれません。もったいないことです。
　普通科では、基礎基本の学習を徹底し、より発展的な学習へと進んで、自分の進路希望を叶えるための力をつけていきます。夢をあきらめないで、高みを目指してみませんか。
　体育科では、専攻スポーツを主としながら、スポーツの持つ大きな力に触れ、心身を成長させます。スポーツは人間の根源的で重要な営みであり、仲間とともに成長する豊かな人間性を育んでくれます。生涯にわたってスポーツと関わる生き方を探してみませんか。
　福祉科では、実践的・体験的な学習を通して、人を幸せで豊かにするのは人なのだという人間の尊厳に基づく理念を身につけることができます。職業人に求められる豊かな人間性と倫理観を身に着け、地域福祉の推進者として社会に主体的に関わってみませんか。
　生徒が自分の魅力に気付き、個性と創造力を伸ばしていくために、教職員一同尽力し、心身ともに健全で社会に貢献できる人材を送り出していきたいと考えています。