西高での3年間は、出会いと環境に恵まれた3年間でした。西高には学ぶことが好きで、探究心のある人が多く集まってきます。皆が色々な考えを持っていて、友達と話すことで多くの刺激を受けました。授業の内容について話し合っていたら休み時間が終わってしまう、ということもよくありました。3年生の夏休み明け頃からは学年全体が受験モードになり、授業中はもちろん、休み時間も勉強を頑張る友達の姿を見て自分も頑張ることが出来ました。また、西高の先生方は生徒に真剣に向き合ってくださる熱意ある方々です。私達にもっと知りたいと思わせてくれる授業を作ってくださり、理系だった私でも日本史や世界史を楽しく学ぶことが出来ました。質問にもとても丁寧に答えてくださって、受験直前期は職員室に通い詰めていました。素晴らしい先生方に支えられ、お互いを高め合える友達と勉強するというのはどこの高校でも経験できることではなく、自分はすごく恵まれた環境で勉強していたのだなと強く感じました。また、生徒の自主性を尊重しているところも、西高の大きな魅力です。私は運動会実行委員会の副委員長をやらせて頂き、企画、運営の大部分を自分達で行いました。コロナ対策をしつつ生徒を楽しませるという前例のない運動会を作ることは試行錯誤の繰り返しで大変でしたが、とても良い経験になりました。このように西高は、これからの皆さんの人生の基盤となる学びや経験を得ることができる場です。やりたいことがある人も、まだ決まっていない人も、ぜひ西高で多くのことを吸収して自分の可能性を広げて欲しいです。(京都大学農学部入学 74期 中村茉莉)PTA文化講演会(梶田隆章先生)西高同窓会は、経済的支援を必要とする西高生のために、奨学金を給付しています。対象は25名程度で1・2年生は年額20万円、3年生は25万円です。西高には自分の望む高校生活の実現のための場が用意されています。勉強や委員会を頑張ったり、部活動に打ち込んだり、あるいは学校外での活動を両立するなど、一人ひとりがそれぞれの目標に向かって努力できる環境も整っています。互いに刺激を与え合う多様な生徒や尊敬できる先生方がいらっしゃることで、自分らしく過ごせる居心地の良い自由な校風が築かれています。私は高校での三年間を振り返り、西高に入学してよかったと強く感じています。部活動では男子バスケットボール部や美術部など、四つの部に所属しました。大変な時もありましたが、バスケを中心に、どの部活動も仲間とともに引退までやり遂げることができました。三年生になり、やはり受験勉強の時間を多くとるようになりました。しかし、勉強だけにとどまらず、記念祭では有志団体「古文の会」を立ち上げて会誌の発行に力を注ぎ、運動会やクラスマッチでみんなと団結したことでとても充実した時間を送ることができました。その他校外でのイベントへの参加も自分の成長の糧になったと思います。また、このような忙しい生活の中でも、授業に真剣に取り組み、工夫して時間をつくり勉強することで、着実に学力を伸ばすことができました。時には大事な場面で失敗してしまうこともありましたが、先生方の親身なご指導のおかげで乗り越えることができ、反省と自身の向上につながる経験となりました。またコロナ禍での制限にも柔軟に対応し、行事等で自分たちの持てる力を発揮する西高生の姿はとても印象的で、自信にもつながりました。西高は都内有数の進学校ですが、それと同時に、将来の夢についてのヒントを得たり、視野を広げられる点や、自身の想像を超える様々な人々と出会い、人として成長できる点において際立っているおもしろい学校だと思います。実際、この空間で過ごした有意義な時間や、信頼できる友人は私にとってかけがえのない宝物です。みなさんも西高で実りのある三年間を過ごせるでしょう。(東京大学文科一類入学 74期 清野恭)学校敷地/32,230㎡清野くん制作風景文化講演会(平野啓一郎先生)ー 6 ー卒業生から●卒業生から卒業生から
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