令和3年12月8日
東京都立成瀬高等学校長
高野 修一
成瀬高校は、東京都の英語教育推進校に指定されて3年目になります。その取組の一環として、本校生徒の実態に即した「CAN-DOリスト」の作成を進めてまいりました。「CAN-DO リスト」は、本校の英語授業に取り組む際の英語4技能、つまり「読むこと」、「聞くこと」、「話すこと」、「書くこと」というそれぞれの技能の到達目標を示しています。英語学習を進めるうえで、今自分がどの段階にいるのか、次の段階に進むためには何をすべきなのか、それを確認する指標となります。今ここにお示しした「CAN-DOリスト」を、本校英語科教員と、生徒及び保護者の皆様とで共有し、広くご意見等をいただいて、令和4年度から年次進行で導入される新学習指導要領に則った英語授業の改善に向けて努力していくとともに、「CAN-DO リスト」にも随時改善を加えていきたいと考えております。是非とも忌憚のないご意見やご助言をいただければと思います。
リストについて少々説明いたしますと、表上部に記載された「CEFR(セファール)」とは、外国語のコミュニケーション能力を表す指標のことで、欧米を中心に広く使われている国際標準規格です。レベルは A1、A2 、B1、B2、C1、C2に分けられており、C2が最高レベルとなります。日本の高校生は大部分がA2 、B1、B2レベルの範疇にいます。大概的に、A2は英検準2級、B1は英検2級、B2は英検準1級に相当するレベルと考えられています。本校1年生全員が受験しているGTEC(ジーテック)は、「使える」英語力を「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能の観点から絶対評価で測定するスコア型の検定です。合格・不合格はなく、級別になっているわけでもありませんが、GTECについては、本校生徒の英語力のひとつの指標とすべく1学年で実施しています。
成瀬高校英語科の取組の一旦をご覧いただきまして、ご意見やご質問などありましたら、お気軽にご連絡ください。また、今後とも本校の教育活動にご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
<担当>副校長 小川 直哉
英語科主任 熊谷 聡一郎