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【SSH】英国海外研修

SSH英国海外研修 20190816
 
 本校では、英語での研究発信力を育成し、国際社会で活躍するグローバルリーダーを育成することを目的として、SSH海外研修を毎年実施しています。
 今年度は、8月16日(金)から8月25日(日)の日程で、英国(ロンドン・ウェールズ)での海外研修を実施し、選抜された4年生11人、5年生3人の計14名が参加しました。また、大分県別府市の公立高校2校(大分県立別府鶴見丘高等学校、大分県立別府翔青高等学校)からも、5名の生徒が本プログラムに参加し、現地で互いに学び合う機会にもなりました。

<研修のスケジュールと内容>
1・2日目:8月16日(金)~17日(土)
成田空港からドーハを経由してロンドンへ

3日目:8月18日(日)
ロンドン Natural History Museumを見学(バックヤード見学を含む)
ロンドンからウェールズ地方・カーディフ大学へ 
 
エントランス・クジラの骨格と ダイオウイカのアーチ―と

バックヤードツアーでは、ダーウィンが残した貴重な標本群を見学したり、標本の保存について学んだりすることができました。


4日目:8月19日(月) 
School of Chemistry
 Chemistry lab experiments(リモネンの抽出実験等)
 Catalysis Instituteでの触媒に関する講義・施設見学
カーディフ市長・表敬訪問
 
ペアで化学実験中 Daniel De'Ath氏を表敬訪問

 カーディフ大学の研修では、化学・生物・宇宙物理学・地学に関する専門的な授業をすべて英語で受講しました。
内容はどれもハイレベルなもので、参加生徒は先生方に繰り返し質問をしながら理解を深めていました。


5日目:8月20日(火)
School of Bioscience
 幹細胞研究に関する講義    
 CUBRIC(Cardiff University Brain Research Imaging Centre)での講義・見学
カーディフ湾へのBoat Tripと周辺の見学
 
幹細胞の最新研究に関する講義 CUBRIC・MRIによるヒトの脳活動の観察

 
6日目:8月21日(水)
School of Physics and Astronomy
 宇宙物理学に関する講義
 重力波検出装置の再現実験、装置の原理とレーザーの性質・活用に関する講義
 
重力波についての講義 重力波検出装置の仕組みを再現


7日目:8月22日(木)
Industrial Visit
 Panasonic Manufacturing UKの訪問・見学
 Sony UKの訪問・見学
 
Panasonic:最新の調理家電・研究開発についてお話を聞きました SONY:キャリアについてたくさんのお話を聞きました
  
ウェールズに拠点を置いている日系企業のPanasonic、Sonyにもお邪魔しました。
日本を代表する各企業が何を実現しようとしているのか、どのようにビジネスを行っているのかなど、様々なお話を聞くことができました。
また、現地で活躍している社員の方から、海外で働く楽しさや、これまでどのような学びを積んでこられたかなども教わりました。

8日目:8月23日(金)
School of Earth and Ocean Science
 Global Coolingと化石探査・分析に関する講義と実習
 Cardiff National Museumでの学芸員による講義と展示の見学
生徒研究発表会
修了式 
 
フォッシルハント(化石探査) 地質学・古植物学の先生とコーヒーブレイク カーディフ大の先生方の前で全員が研究発表

最終日、小石川フィロソフィー3・4等で各自が行った課題研究を、カーディフ大の先生方や学生を前に英語で発表しました。
日頃培った英語力を活かし、各自が練習を重ねて、自分の研究の成果や面白さを生き生きと伝えることができました。
質疑応答も活発になされ、先生方からいただいたフィードバックをもとに、これからの課題研究を更に深めることができそうです。

9・10日目:8月24日(土)~25日(日)
カーディフからロンドン・ドーハを経由して帰国


<研修参加者の感想・今後に向けての意気込み>
  • 日本でも、研究室訪問やオープンキャンパスで大学の講義を受ける機会はあるけれど、今回のプログラムでは深い内容を学ぶことができ、実験をすることもできた。
  • 建築に興味があるので街中や大学で建物を見ていたが、日本とは全然違うと感じた。日本では、築年数が経てば経つほど価値は下がってしまうが、ヨーロッパでは上がると聞いたことがある。実際に見てなるほどと思った。古い建物を大切にする、歴史を大切にする精神を見ることができた。
  • 海外へ留学したいという気持ちが高まった。また、英語や理科の学習意識が高まった。
  • 色々な国出身の人の英語を聞いて、自信を持って話せば通じるのだと思った。
  • 講義では分からないこともあったけれど、今分からないことが、一年後、二年後に分かるようになっていたいというモチベーションになった。
  • 事前研修を含め、自分で研究発表をし、他の研修生や教授の方々の研究に触れたことで、研究を身近に感じ、より面白さを感じるようになった。
  • 企業訪問や先生方との会話の中で、進路に関する話もたくさん聞くことができ、プログラム前よりも具体的な道がいくつか想像できるようになった。まだ自分のやりたいこと、進路ははっきりしていないけれど、「人生、何が役に立つか分からない」のだから、色々なことに挑戦してみたい。
  • 英語の能力がまだまだ足りないなととても強く感じたので、そこを改善するために日々努力していきたい。
  • このようなプログラムに参加できたのは、先生方や同窓会の方々のおかげです。カーディフでの経験や先生方からいただいたフィードバックを糧にして、よりよいプレゼンテーションを作成したり、体験を共有したりしていきたいです。
  • 事後研修では、今後研修に参加するであろう後輩たちのために、しっかりと記録を残し、感じたことを伝えて生かしてもらえるようにしたい。

今後は、本海外研修での経験を他の小石川生に還元するとともに、東京都内SSH指定校合同発表会での研究発表等を通じて、さらに研究活動を発展させていきたいと思います。最後になりましたが、本校のSSH海外研修はJSTの支援を受けるとともに、同窓会から多大なご支援をいただいて実現されています。深く御礼申し上げます。
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