平成30年度研究室訪問(東京工業大学)20181115
本校では進路指導の一環として毎年「研究室訪問」を実施している。
本校OBの教授にご自身の研究室を公開していただき、自らがその方向性をどう定め、いかに努力してきたかを生徒にお話いただくなど、生徒自らが将来像を描く貴重な機会となっている。
今年度は、リベラルアーツ教育にも力を注いでいる東京工業大学理工学研究科の研究室を訪ね、行われている研究の一端をご紹介して頂いた。
日 時 平成30年11月15日(木)
訪問先(A)東京工業大学 大学院【大岡山キャンパス】(参加者13名)
社会理工学研究科・リベラルアーツ研究教育院 教授 林 直亨 先生(OB)
生命理工学研究科分子生命科学専攻 準教授 林 宣宏 先生
情報理工学研究科情報環境学専攻 教授 中島 求 先生
概 要
林宣宏研究室では、様々な物理的・化学的な実験手法を駆使して生命現象を分子レベルで理解することが主な研究テーマとなっている。
特にタンパク質の機能に着目して対象の謎に迫っているということを懇切に語っていただいた。
拝見させていただいたラボは高度な装置と設備に囲まれた明るく広い研究室で、ここで研究したいと思わせるような雰囲気に満ちていたのが印象的であった。先生のお話の後も生徒から質問が相次ぎ予定を30分以上超過してしまった。
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生命理工学研究科 林宣宏研究室 |
お話の後も質問が絶えませんでした。 |
一方、
中島研究室では,機械工学と情報学の立場から人や人を含むシステムの諸問題を解明する研究を行っており、実際に大学院生から、実験についての話を聞くこともできた。
先生ご自身からも、水泳のデータとシミュレーションの結果に関するとても興味深いお話をしていただいた。研究の楽しさがこちらに自然と伝わってくるようなお話であった。
また、
林直亨研究室では、
東工大が近年力を入れて取り組んでいるリベラルアーツ(教養教育)についてのお話しがあった。また、小石川の先輩でいらっしゃるので進路選択や研究の幅を広げるために、高校時代に広く学び、苦手な科目を作らないことの大切さにも言及して下さった。
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情報理工学研究科 中島求研究室 社会理工学研究科 林直亨研究室 |
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いずれの訪問においても、恵まれた施設・研究環境とその中で未知に挑む研究者の方々の熱い思いとチャレンジ精神に触れることができたことは、大きな刺激と収穫であった。先生方ありがとうございました。