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30 サイエンスカフェ「一緒に語ろう「未来を拓く」」20180605

サイエンスカフェ『一緒に語ろう「未来を拓く」』
~1955年小石川高校卒業・81歳・現役で活躍する5人の同級生~

 
 6月5日、5人の大先輩をお招きしてサイエンスカフェを行いました。本校の前身である都立小石川高等学校を1955年に卒業され、今年81歳になられる先輩方は、現在も各方面でご活躍中です。
 
秋葉 欣哉さん
東大に進み、リン・硫黄等の有機典型元素化学を専攻、東大助教授を経て広島大教授。
その間多数の論文を内外に発表してフンボルト賞・紫綬褒章受賞。
現在、広島大名誉教授。

知らない土地で新たに自分の研究室を立ち上げ、多くの学生たちとともに化学の研究に邁進されたお話しを聞かせていただきました。何か新しいことを始めるとき、その土地の文化や人を大切にすることが、夢を叶えていくために必要なことだったと教えてくださいました。
 
櫻井 孝次さん
高校入学後に陸上競技を始め、早大に進み、三段跳びの選手としてメルボルン、(株)日立製作所に入社後ローマ・東京と三回続けてオリンピック出場。
日本陸連専務理事、東京マラソン財団理事長を経て、現在、スポーツマンクラブ副会長。

陸上競技を本格的に始めた高校時代、適切な練習量と自分の体の成長に合ったトレーニングで、実力が付いたと語ってくださいました。広く知識を身に着け交友を広げるとともに、一つのことに打ち込み、人に負けない何かを手にしてほしい、とのメッセージもいただきました。
 
左津前 武さん
早大在学中に法曹を志し司法試験に合格。
検事に任官し各地の地検検事、高検検事、地検検事正を歴任。

35年に及ぶ検事職を辞した後、公証人を経て、現在、弁護士。
法曹界で様々なお仕事を経験された左津前さんは、後楽園球場で1年間ビール売りをされていたそうです。その時に培った体力・精神力はその後の勉強や仕事を大いに支え、新たなお仕事に取り組むたび、新たな学びに集中して打ち込むことができたそうです。
 
武居 信男さん
東大卒業後、(株)北辰電機製作所(現・横河電機)に入社。
オランダ・ドイツ等の海外オペレーションに従事、常務取締役を経て、現在、日蘭協会理事兼運営委員会座長。

グローバルに活躍されている武居さん。ご自身の英語力は、小石川高校で出会った素晴らしい英語の先生と、英語を交えながら授業を行ってくれた国語の先生によって鍛えられたと語ってくださいました。「日本語と英語を行ったり来たりしながらものを考える習慣をもつと、きっといいことがありますよ」というメッセージもいただきました。
 
吉田 宏さん
早大から住友商事(株)に入社し、15年ほど鉄鋼原料輸入の仕事に従事した後、家業である鉄道用分岐器メーカーの鉄道機器(株)に移る。
専務取締役、社長を経て、現在、会長。

戦時中に富山へ疎開され、鉄道機器の会社を経営されていたお父様が大変ご苦労をされたお話しや、東京へ戻ってきてから小石川高校で過ごした充実の日々、その後社会人となってお父様の会社を継ぐと決意されたときのお気持ちなど、様々なお話しを聞かせていただきました。「小石川出身と言えることが、いつも誇らしい」との言葉が印象的でした。
 
5人の先輩方からは、小石川卒業生としての自信や誇り、そして何よりも青春時代の思い出を共有する、仲間の強い絆が感じられました。
参加した現役の小石川生たちも、そんな先輩たちの姿をとても素敵だと感じたのではないでしょうか。
  
 
 
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