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27 国際科学コンテストへの挑戦(小石川のSSH用)

国際科学コンテストへの挑戦
 
小石川の生徒は果敢に国際科学コンテストに挑戦しています。平成28年度は100人を超える生徒がコンテストに参加しました。
<最近の成果から(全国大会レベル以上)>
・ポーランド科学アカデミー主催国際物理学論文コンテスト 入選18回(うち最高賞4回)
・国際物理オリンピック 銅賞
・化学グランプリ 金賞
・日本生物学オリンピック 銀賞
・日本地学オリンピック本戦出場 女子1位
・日本数学オリンピック本戦出場
・日本ジュニア数学オリンピック 銀賞
・高校生科学の祭典「科学の甲子園」東京都大会総合優勝 全国大会出場
日本学生科学賞 中学生の部 内閣総理大臣賞・環境大臣賞

<主に平成27年度の生徒の取組>
(1)ポーランド科学アカデミー主催 国際物理学論文コンテスト過去5年間の受賞歴
「First Step to Nobel Prize in Physics」(ノーベル物理学賞への第一歩)

●平成22 年度 木村桃子(太田桐佳世子、高橋馨子との共同研究)PRIZE(受賞)
「Why the Electric Bell can ring?」(電子ベルはなぜ鳴るのか)
〈概要〉電子ベルは、磁気を帯びたコイルに引きつけられた鎚がベルを叩き、その時回路が切断されて鎚が元の位置に戻り、再び電流が流れて再び引きつけられることによって運動が繰り返されるという一般的な説明に対し、「この説明では鎚のエネルギー収支がゼロになってしまい、矛盾が生じる」ことに注目し、新たな仮説を立て、コイルなどの実験装置を自作し実験を行って、仮説を検証した。

●平成23 年度 小川慶之 Honorable mention(佳作入選)
「Is Total Power Radiated Proportional to the Fourth Power of Radiator ’s Temperature?」
(放射エネルギーは温度の4乗に比例するだろうか?)
〈概要〉黒体以外の物体の熱放射は、絶対温度の4乗に比例するかを実験によって確かめた。
森田隼司 Honorable mention(佳作入選)
「How can the “Kami Deppo” be Triggered?」(紙鉄砲の引き金はどのように引かれるのか?)
〈概要〉紙鉄砲を押し込むと外部の圧力はどのように変化するかを調べ、静止摩擦と動摩擦の差が引き金の役目をすることを確かめた。

●平成24年度 伊知地直樹 PRIZE(受賞)
「Can We Hear the Water Temperature?」(水の温度を聞き分けることができるか)
〈概要〉水滴が水に落ちるとき音がする。この音は水滴が落ちたとき、ある条件下で水中に小さな泡ができ、それが振動することによって生じることを自作の実験装置と優れた写真撮影で証明し、また理論的考察から求めた音波の方程式の解が実験結果とよく一致することを示した。この音波は水の温度によって異なる減衰をするので、音によって水の温度を聞き分けることができる。
阿由葉翔 Honorable mention(佳作入選)
「The Water drops floating on the water surface」(水面に浮かんで転がる水滴)
〈概要〉水面に水滴を落としたとき、落とした水玉が表面張力によって水面に浮いて壊れず、転がる現がある。これができる条件を調べて常に水玉ができるような装置を作り、水玉がいったん壊れてはより小さい水玉に段階的に変化する様子などを調べ理論的に考察した。
吉田里緒 Honorable mention(佳作入選)
「What Does the gamma-Ray Meter Measure?」
(線量計はどのようにしてγ線を測定しているのか)
〈概要〉放射線の測定器(線量計)はどのようにして放射線(γ線)を測っているのか、様々な角度から放射線を当てた場合、検出器にどの程度放射線が吸収されるかについて積分計算を行い、理論値を求めた。また、理論値と測定値のズレを検証することによって、線量計の構造について考察を行った。

●平成26 年度 森井陸(高橋泰樹との共同研究)(佳作入選)
「Does the total radiation depend on radiator’s thickness?」(物体の熱放射は厚さに依存するか)
〈概要〉物体の厚さを変えながら熱放射を測定した。厚さが変わると表面積が増えるので熱放射が増えるのは当然だが、単位面積当たりの熱放射を比較しても、熱放射は物体の厚さに依存することを 明らかにした。これは物体の厚さが増えると放射する赤外線の波長の種類が増えるからだと考えられる。またその際、熱放射は物体の絶対温度の4乗に比例することも合わせて明らかにした。

●平成27年度末に提出した論文は平成28年度に審査され、入賞しています。

高橋泰樹Taiki Takahashi
  ”Extracting the energy of thermal radiation from input electric power”

(2) 国際物理オリンピック世界大会2015 銅メダル
インドで行われていた、国際物理オリンピック(IPhO)で日本代表として参加していた高橋拓豊さんが見事、銅メダルを獲得しました。7月5日に開会式が行われ、合計4日間のエクスカーションをはさみながら7月12 日の閉会式まで、理論試験と実験試験がそれぞれ5 時間行われ、銅メダルを見事獲得しました。常に自分で目標を定め、達成するために頑張ってきた高橋さんは、次は希望の進路実現に向けて進み始めたようです。




(3) 高校生科学の祭典「科学の甲子園」東京都大会総合優勝
東京都の国立、私立、都立高等学校が参加して競われた科学の甲子園東京都大会において、小石川チームが総合第1位の成績をおさめ、東京都代表として、平成28年3月18日から21日までの4日間開催される「科学の甲子園全国大会」に出場し、全国で第14位の成績でした。なお、東京都大会では総合1位のほか、数学と地学でも1位、実技競技で2位をとりました。

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