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28 平成28年度2学期終業式20161222

平成28年度 2学期終業式20161222

 
 平成28年12月22日(木)に2学期終業式が行われました。

 奈良本校長からは、6年生のセンター試験等に向けての激励と言葉とともに、やり抜く力について、次のようなお話がありました。
 終業式に当たり、「やり抜く力」についてお話しします。
一学期末に先生方全員が集まってワークショップ形式の校内研修を行いました。テーマは「小石川生に求めたい資質・能力」。ワークショップでは、まず、「小石川生の優れているところと課題と思われるところ」を洗い出して、そこから、「今後どのような資質・能力を育成していくべきか」を出し合い、さらに、「そうした資質・能力をどのように育てていくか」をグループごとに話し合って発表しました。
 「今後育成していくべき資質・能力」として挙げられた主なものは次のような力です。「多角的・多面的に物事を見る力」「創造的な思考力」「従来の常識に縛られない発想ができる力」「目標を自ら設定する力」「主体的に活動する力」「他者との関係を形成する力」「課題を自ら発見する力」「困難を乗り越える力」「継続して実践していく力」などです。
ここで検討した「育成していくべき資質・能力」は、2学期後半、SSHプロジェクト委員会に引き継がれ、「3つの力」にまとめられました。それらは、「課題発見力」「創造的思考力」「継続的実践力」の3つです
 「課題発見力」は、『様々な情報や出来事を科学的な見方・考え方で受け止め、冷静な考察を通して課題を発見し、その課題を解決するために主体的に計画を立てる力』と定義しました。
 「創造的思考力」は、『グローバルかつ高度な科学的視点から課題を考察し、新たな価値を生み出すためのより良い解決方法を考える高次の思考力』と定義しました。
 「継続的実践力」は、『困難にぶつかっても途中であきらめず、自己の実践をふり返って計画を改善しながら、目標達成に向けて粘り強く果敢に実践していく力』と定義しました。
 この3つの力を育てていくことに重点をおいて教育活動を進めていこうと考えています。
 ところで、この3つの力の中でも、特に3つ目の「継続的実践力」に注目してほしいと思います。『困難にぶつかっても途中であきらめず』という部分と『目標達成に向けて粘り強く果敢に実践していく』という部分に特徴が表れているように、この力は、一言でまとめると「やり抜く力」と言えると思います。
 この「やり抜く力」は今、大きな注目を集めています。その発端となっているのが、アメリカペンシルベニア大学心理学教授アンジェラ・ダックワースの著書「やり抜く力」です。この本は今、世界的なベストセラーとなっています。
ダックワース教授は、「やり抜く力」を「目標に対して情熱をもってひたむきに取り組み、困難や挫折を味わってもあきらめずに努力し続ける粘り強さ」と説明しています。教授は、ビジネスリーダーやプロの音楽家、著名な漫画家、スポーツ選手、大学教授など、たくさんの成功者と呼ばれる人々にインタビューして研究した結果、人がそれぞれの分野で成功し、偉業を達成するには、才能やIQよりも「やり抜く力」が重要であることを科学的に突き止めました。
 実際、アメリカでは、長期的に見た場合、「才能」よりも「継続して努力し続ける能力」すなわち、「やり抜く力」が、成功へのカギだと認識され始めています。Google 社では、「やり抜く力」の強い人材を積極的に採用し始めていると言われています。オバマ大統領やビル・ゲイツなど、そうそうたる権威も「やり抜く力」の重要性を語り、アメリカ教育省も「最重要課題」として「やり抜く力」の育成を提唱しています。
 それでは、「やり抜く力」を伸ばすにはどうしたらいいのでしょうか。この本には、「やり抜く力」を伸ばすための4つの方法が示されています。
 1つ目は、目標に向かって努力することに喜びや意義を感じ、自分のやっていることを心から楽しむこと。
 2つ目は、明確な目標を設定したうえで、自分の弱点を認識し、それを克服するための努力を日々繰り返すこと。
 3つ目は、自分が取り組んでいることが、自分という枠を超えて、他の人々にもつながり、役に立っていると意識すること。
 4つ目は、人は変われる、成長できると信じて、一生懸命努力すること。
皆さんも試してみてください。
 
 先日の「小石川セミナー」で御講演いただいた、東京理科大学学長の 藤 嶋  昭 先生は、まさに、「やり抜く力」の達人なのではないかと、お話をお聞きしていて感じました。
 藤嶋先生は、1967年春、東京大学大学院修士課程に在学中、光触媒を発見して、学会で発表しましたが、当時は、まだ光をエネルギーとしてとらえる見方が定着していなかったため、「何かの間違いではないか」などと学会での反応は厳しく、博士論文の審査会でも5人の審査員のうち1人の先生から「こんな間違った発表をする奴にドクターなどやれない」と断固反対されて、藤嶋先生は悔しい思いもしましたが、地道に研究を続け、5年後の1972年7月、論文がイギリスの科学誌「ネイチャー」に掲載されると、ヨーロッパやアメリカで一躍脚光を浴びるようになりました。
 藤嶋先生は、光触媒の研究を心から楽しんでいらっしゃいましたし、研究を否定する人たちに納得してもらうために研究を揺るぎないものにする努力を繰り返していました。また、自分のやっている光触媒の研究が多くの人に役立つと信じて研究を続け、さらなる成長を信じて一生懸命努力してこられました。まさに、「やり抜く力」をずっと高めてこられた典型のような研究者だと思います。
 以上、今日は、「やり抜く力」についてお話ししました。皆さんが「やり抜く力」を鍛えて、将来、グローバル・リーダーとして活躍していけるよう、心から期待していますと締めくくりました。

 次に、生活指導主任の落合主幹教諭からは、校内美化や施設の使い方、貴重品の自己管理等についてとともに、年末年始の安全な過ごし方や事件・事故や不安や悩み事等については、学校に遠慮なく連絡してほしい等についてのお話がありました。
 最後に、2学期以後に様々なコンクールや大会などで活躍し受賞した多くの生徒の表彰が行われました。(ページ下部にPDF資料があり。)
  
校長先生からのお話です
落合生活指導主任からのお話 アリーナで行われた終業式の様子
第7回いっしょに読もう!新聞コンクールの表彰の様子
第7回いっしょに読もう!新聞コンクールの表彰の様子 第3回国際青少年絵手紙展の表彰の様子
第23回関東地区高等学校小倉百人一首かるた大会の表彰の様子 第7回小倉百人一首かるた競技大会の表彰の様子
中学生の税についての作文コンテストの表彰の様子 交通事故防止への貢献に対して感謝状を授与される様子
第63回「国際理解・国際協力のための高校生の主張コンクール」東京都大会の表彰の様子 平成28年度文京区中学校大会の表彰の様子(卓球部)
男子バレーボール部表彰の様子
平成28年度文京区中学校大会の表彰の様子(バドミントン部) 東京都高等学校新人水泳競技大会の表彰の様子
文京区少年軟式野球第40回秋季大会等軟式野球部表彰の様子 平成28年度第二支部剣道大会の表彰の様子
Autumn Cup'16~第14回中学校高等学校女子ラクロス秋季関東大会~の表彰の様子 化学グランプリ2016の表彰の様子
第60回日本学生科学賞東京都審査委員会の表彰の様子 ロボカップジュニア2017東東京ノードで関東大会に出場するチームの紹介・激励
平成28年度第6回科学の甲子園(東京都大会)の表彰の様子 最後は全員で校歌斉唱です

 

               表彰者一覧

 

〒113-0021 東京都文京区本駒込2-29-29
電話 : 03-3946-7171 ファクシミリ : 03-3946-7397