小学生理科教室
1.目的
SSH 事業による成果を広く都民に還元するための一つの方策として、都内の小学生を対象に本校の理科教員が毎年行っているものである。調査によれば、小学生までは理科好きが多いが、受験を意識する頃から次第に理科に対する興味が薄れてくるという。多くの小学生に、自然を知る喜び、物作りの楽しさを味わってもらい、自分を知る機会となれば幸いと思いこの企画を継続している。
2.平成26年度の講座
10月18日(土)の9:30から15:30まで昼食休憩を間にはさみ3コースに分かれて行われた。以下にその概要を記す。
【Aコース】
『血液を使った科学』:生物の体は細胞からできているが、血液の中にある細胞をもとに観察やその性質の確認を行った。
『電磁波を観測する』:様々な電磁波を簡単な実験により体験し、星や宇宙に対するこれまでの見方が変わる授業を行った。
【Bコース】
『燃えるしくみ』:物が燃えるしくみを様々な観察と実験により明らかにした。「燃焼」を利用した科学技術についても考えた。
『生体中の化学反応』:生物の体の中で実際に起こっている反応を取り出して観察し、体内で行われていることを実感した。
【Cコース】
『酸性とアルカリ性』:学校でも学ぶ内容であるが、身近な液体を用いて、酸とアルカリ、また中和についての発展的な実験と観察を行った
『モーターの制作』:身の回りの電化製品には大小様々なモーターが使用されている。モーターの原理を学びよく回るモーターを制作した。
![]() |
3.今後に向けて
受講者の感想は、ほとんどすべてが高い満足度を示していた。もともと興味関心がある児童が応募・参加したとはいえ、我々もこれに満足せずに研鑽を積んでゆきたいと考えている。