このページはリニューアル前のホームページです。リンク先は存在しない場合があります。現在のサイトへ移動

印刷

29 SSH 高大連携事業生命科学講習 20180212

SSH 高大連携事業 生命科学講習
「お菓子の科学 ~調理のコツ、そこには科学がある!~」


平成30年2月12日(月)に、お茶の水女子大学の露久保美夏先生と、アシスタントの上杉詩織さんをお迎えして、今年度4回目の生命科学講習を行いました。1年生から5年生まで、37名の生徒が参加し、2種類の「調理実験」に挑戦しました。
一つ目の実験は、「蒸しパンの膨化」に関するものでした。お菓子を膨らませるために用いられる材料として、重層とベーキングパウダーがありますが、両者の違いは一体どのようなものなのでしょうか?
実際に蒸しパンの材料としてそれぞれを用い、できあがった蒸しパンにどのような違いがあるのかを評価しました。
見た目やにおい、味、食感など、一人一人が真剣に蒸しパンに向き合い、「官能評価」を行いました。そして、2種類の蒸しパンに見られた違いの原因を、化学変化の観点から詳細に学びました。

2つ目の実験は、「卵液の熱凝固性」に関するものでした。この実験では、卵、水、牛乳、食塩、砂糖のそれぞれの分量を変えて5種類のプリンをつくり、その様子について官能評価を行いました。
プリンのもつなめらかな見た目や食感は、卵の黄身や白身が凝固する温度の違いや、それに対する塩や砂糖の影響によってもたらされることを学びました。
また、露久保先生から、「味覚は生涯を通して変化していく。昔苦手だった味も、時が経つと違って感じられることがある。味覚の経験値を多く獲得し、人生を豊かにしていってほしい」というメッセージもいただきました。参加した生徒たちにとっては、調理という身近な活動に真摯に向き合い、これを科学する貴重な機会だったと思います。「調理科学」の分野を学ぶことに、興味をもった人も多かったのではないでしょうか。
〒113-0021 東京都文京区本駒込2-29-29
電話 : 03-3946-7171 ファクシミリ : 03-3946-7397