コスモス国際賞受賞記念講演に参加しました20151110
「人間と自然の共生～プラネタリー・バウンダリー内での繁栄」というテーマで東京大学 安田講堂においてヨハン・ロックストローム博士の講演が行われました。プラネタリー・バウンダリーという言葉は『人類が生活できる自然環境の境界線』といった意味です。
博士は自然環境との共生が失敗すれば境界が崩れ、人類の存続に危機的状況をもたらすという警鐘を鳴らしています。「人類が自然環境に与える悪影響は子ども達に負の遺産としてのしかかるということを人類全体が理解し、そのために何ができるのかを常日頃から考えて行動すべきである。そして、科学者は科学者だけでなく突出した多様な専門家や一般人、政治的な機関とも連携し人類一丸となりプラネタリー・バウンダリー内での繁栄を考えていくべきである」と話されていました。
講演後、東京大学の沖大幹教授との対談が行われ、研究者の視点からの沖教授からの質疑に対しての応答、都立高校生に対しての質疑応答が行われました。本校からは5年生の女子生徒が"留学時に感じた自然環境に意識の低い人間への関わり方"について英語で質問を行ったことに対して、”黙らずにみんなが意識を持って、自分の意思を発言することが重要である”というコメントを頂きました。講演終了後も本校の生徒は直接ロックストローム博士に質問に行くなど意欲的に取り組み、充実した参加となりました。
東京都立小石川中等教育学校（旧ホームページ）
