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27 京都大学高校生フォーラムin Tokyo20151106

京都大学高校生フォーラムin Tokyo20151106

 
11月6日(金)午後 京都大学高校生フォーラムin Tokyoオリンピック記念青少年総合センターが開かれ、小石川からは4年~6年までの16名が参加しました。
最初に副学長より京都大学の説明があり、続いて都立高校から京都大学へ進学した経済学部一回生から学生生活の紹介がありました。
講演は『京都大学の探検と冒険 ゴリラのフィールドワーク』という題でゴリラ研究者の山極寿一京大総長自らに行っていただきました。
 
 最初に京都大学における霊長類学のスタートから先生が,ゴリラ研究に着手した経過を説明していただきました。アフリカでのフィールドワークは政情などが不安定なところもあり、フィールドから撤退したり、野生動物そのものが大きな被害を受けることもあったとのことです。
 先生のお話はわかりやすく、ときおり、ゴリラの行動のビデオも紹介されるなど大変興味深く聴くことができました。
 後半は、ゴリラの研究を通してみたヒトの不思議についての先生自身の学説紹介でした。たとえば他の類人猿とくらべ、ヒトでは早い離乳と遅い成長という特徴を持っているが、これは森から平原に出たことによる捕食動物の危険に対応するために母親の繁殖力を上げる必要や脳の成長に栄養を回す必要があったからとのことで,このことはヒトの研究だけではわからない、ゴリラを研究してきた先生だからこそと思いました。またヒトに特有な家族という存在も現代においてはコミュニケーションの変容や家族どうしのつながりが消失することにより崩壊の危機にあること、IT時代の若者たちの特徴にいたるまで、ゴリラ学からのヒトの展望ということで納得させられる内容が盛りだくさんでした。
 またエルカス=京都大学の高校生育成プログラムで現在、大学の先生から指導を受けている高校生の発表がありました。
 最後に生徒からのアンケートではこのような機会に参加できて、学問にしっかり取り組もうと思えたとの感想もありました。
 
山極京都大学総長の講演『京都大学の探検と冒険 ゴリラのフィールドワーク』
 

 

 

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