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31 創造性の育成塾に参加-20190731~0807

創造性の育成塾・第14回夏合宿に参加
 
 「創造性の育成塾」は、世界に貢献できる理数系の若者を育成することを目的に2006年から毎年開催されている、8日間の合宿です。今年度も、全国から選ばれた理科好きの中学2年生40名ほどが、ノーベル賞受賞者を含む科学者の先生方とともに、静岡県三島市の東レ総合研修センターに集いました。
 本校からは2年生の井上くんと水谷さんが参加し、さまざまな講義や実験を通して、自ら考える力や、自分自身の創造性を伸ばす活動に取り組みました。

~以下は、井上くんの体験記です~
 創造性の育成塾に参加して、第一線で活躍されている先生方の講義や、中学校の理科の先生たちによる実験、ロボット作成とグループ協議、三島の自然について学ぶ屋外研修等を体験してきました。
 講義の中で印象に残ったのは、宇宙に関する2つの講義で、1つは渡部潤一先生の「宇宙生命は存在するか?―天文学からのアプローチ―」です。渡部先生によると、近年高性能の望遠鏡やトランジット法などによって、地球に似た環境の星が50個位発見されているということです。その中には、知能を持つ生命体がいる可能性もあるとのことで、とても興味をひかれるお話でした。もう1つは、國中均先生の「太陽系探査計画・月表面拠点を作る方法」です。國中先生は、はやぶさ・はやぶさ2をはじめとするJAXAの太陽系探査計画と、月の表面に基地を作るならどこが良いかという2つのお話をしてくださいました。特に印象に残ったのははやぶさの話で、初代はやぶさの帰還時の映像や、はやぶさ2のタッチダウン時の映像を見て感動しました。どちらの講義も、宇宙工学などの道に進むことについて考えさせてくれました。
 また、他の塾生との交流を通して、多くの人が自分の興味のあることを見つけていることが分かりました。例えば、カモノハシが好きな人は、カモノハシの魅力を100個言うことができ、それをとことん突き詰めていることが伝わってきました。それに比べ、自分は研究している植物についてどれだけ知っているだろうか。興味があるならばもっと突き詰めなければ、と考え直すきっかけになりました。
 参加が決まった時に書いた目標も達成し、みんなと仲良くなれて充実した8日間でした。

~続いては、水谷さんの体験記です~
 創造性の育成塾では、各分野の第一線で活躍されている先生方の講義や、中学校の先生方による実験等の授業がありました。最初の有馬塾長による講義は、「物質の根源を求めて」という、原子の構造などにまで言及した難しい内容でしたが、光の干渉の証明実験では、現代だからこそできる簡単な方法に興味がわきました。実験では、ストローブリッジコンテストがとても面白かったです。制限時間内に見た目がよく、軽く、重さに耐えられる橋を作るのはとても難しかったです。
  写真はロボットコンテストの様子です。1日目に西村智先生にご講義いただき、既存のロボットを改造したものを使ったロボットコンテストを行いました。赤線で囲ったルンバが、私たちの班のロボットです。優勝候補だと自負していましたが、一回戦でアームが壊れ、予選敗退。しかし、あっという間に修理し、最下位決定戦でこの日の最高得点の121点を記録しました!複雑な動きを要する課題は高得点。写真でルンバが挑戦中の課題は、けん玉からボールを抜き取りゴールに運ぶという、最高得点の50点ボールです。

 
 

 様々な講義を通じて、1つ1つの分野はつながり合っていること、努力が必要なことを改めて感じました。なかでも、上田正仁先生の「成功の究極のカギは『あきらめない人間力』」という言葉が心に残っています。
 この育成塾で、全国に友達ができました。全員同じ科学好きなので、三島行きの新幹線に乗り合わせてすぐに仲良くなれました。研修所での食事のときには、毎食食堂で自由席なので、たくさんの人と仲良くなれました。今後も塾で出会った仲間や先生方との繋がりを大切にしていきたいと思います。
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