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26 裁判甲子園で審査員特別賞受賞2014

裁判甲子園で審査員特別賞受賞

  
 去る平成26年82日に行われた、日本弁護士連合会主催の「第八回高校生模擬裁判選手権(裁判甲子園)」で、わが小石川チームの三輪風太くん(4年D組)が審査員特別賞を受賞しました。
 裁判甲子園は、高校での法教育の普及を目指して、日本弁護士連合会が8年前からはじめた本格的な模擬裁判の試合です。生徒は、実際の刑事事件をもとに作成された事例集に基づき、検察側と弁護側にわかれて、裁判員裁判を想定した論戦を行います。準備には、現役の若手弁護士が支援弁護士として派遣され、生徒の事例分析、準備を援助します。
 わが校は、4年前から学校設定科目「小石川フィロソフィー」のなかの「現代社会in action」で取り組み、中等4年生選択者が参加しています。
 小フィロでは、一学期の10回をかけて準備をします。最初に、三匹の子豚事件のシミュレーション授業からはじまり、映画『それでもボクはやってない』の視聴、裁判傍聴などのウオーミングアップを行い、6月下旬から支援弁護士の先生方の指導を受けながら、夏休みも登校して準備をすすめてきました。
今年は、事例が、おれおれ詐欺(母さん助けて詐欺)で共犯とされたサーフショップ店員を巡る事件でした。被告は、受け子の役をやったことは認めていますが、自分も中学時代の同級生に騙されたのだと主張していて、詐欺罪の共同正犯が成立するかどうかの判断がせまられる事例です。
 当日は、8校(小石川、東京学芸大学附属、県立浜松北、湘南白百合、早大学院、早大学院本庄、法政大学附属、山梨学院附属)が、午前と午後の二回戦を東京地裁の裁判員用の大法廷で行います。かなり本格的な模擬裁判です。
 わが校は、午前の部では、検察側となり静岡県立浜松北高校と二年連続で対戦。女子メンバーの堂々たる冒頭陳述や証人尋問、被告人質問で圧倒しました。午後の部は、弁護側となり法政大学附属と対戦。難しい証人の反対尋問や被告人質問をしっかり組み立てて堂々の戦いを行いました。
 受賞した三輪君は、午後の弁護側の被告人質問を担当。状況証拠が多い被告人の証言の信ぴょう性を周辺からしっかり擁護する質問を投げかけ、審査員に高い評価を受けました。
 今年のチームは、過去7連勝をしている湘南白百合を圧倒するつもりで臨みましたが、残念ながら一位の湘南白百合、二位の東京学芸大附属とも直接対戦することができず、上位入賞を逃しました。しかし、レベルの高い試合ぶりであったと評価されました。その意味では、三輪君の受賞は、チーム全体への受賞と考えることができるでしょう。

 

 
参観生徒諸君と支援の弁護士の先生方 
 
審査員特別賞を受け取る三輪君

 

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