数学のススメ(310413)
昨日、首都大学東京の川上浩良先生の講演を聴く機会があった。題は「技術革新と教育」。この中で私があらためて学んだことが、「数学」の必要性と「自分で学び考えること」の重要性だ。
早稲田大学政治経済学部では、2021年度入試から数学を受験科目とすることが発表されているように、文系だから数学は必要ない、という時代ではなくなってきている。講演でも、AI時代に活躍する子供たちに数学力は最も必要なものだと話していた。調査によると、文系でも数学を学んだ卒業生の年収は532万円で数学を学ばなかった卒業生は443万円と大きく違うそうだ。おそらくその理由は、社会に出て営業の仕事に就いた場合など、売り上げのパーセンテージを計算したり、どの商品をいつどのくらい仕入れるか、ということもすべて数学の力が必要になってくるからだろう。
21世紀型の新しい教育「STEM教育(ステムきょういく)」が世界各国で導入され始めている。STEMとは、科学・技術・工学・数学の頭文字で、これは子どものうちからロボットやIT技術に触れて「自分で学ぶ力を養う」という教育方法だ。海外ではすでに多くの国でこの教育が始まっているが日本は遅れている。ようやく文科省が2016年4月に「小学校でのプログラミング授業の必修化を検討する」と発表したが導入は2020年度からである。都立高校でも理数教育の充実が叫ばれ、アクテイブラーニング型の授業実践が求められているのも、こうした流れの中にあるからだろう。
さあみんなで数学を勉強しようじゃないか。