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魔法使いの少年(301128)

魔法使いの少年(301128)

今朝も校門で生徒や近隣の方々に、「おはよう」とあいさつをしていた時である。校門前の横断歩道でたくさんの生徒が渡ろうとしていた。それに気づいた両側2台の車が止まってくれた。その瞬間である。校門側にいた私にも聞こえるくらいの大きな声で「ありがとうございます」と2年生の女子が頭を下げて渡ってきた。私は何だか幸せな気分になった。きっと止まってくれた車の運転手さんにもその声と気持ちが届き、嬉しい気分になったに違いない。
 
そういえば昨日の朝もこんなことがあった。「おはようございます」と言葉を交わし、校門前を通り過ぎた御婦人が引き返して私のところに近づいてきた。その方からこんな言葉をいただいた。
 
「清瀬高校の生徒さんが朝早く、商店街でゴミ拾いをされている姿をよく見かけます。本当にありがとうございます。また、生徒の皆さんはきちんと挨拶ができますね。清瀬高校の生徒は本当に素晴らしいですね。近所に住んでいますが、これからも応援していきますから頑張ってください。」
 
私はこんなお褒めの言葉をいただき、感謝するとともに、幸せな気分になった。何年か前、電車の車内広告に、横断歩道に立つ少年の写真と一緒に、こんな言葉が書かれていたことを思い出した。
 
魔法使いの少年
 押しボタン式の信号が赤に変わり、私は車を停めた。
「間が悪いな・・・」
 その時、突然、魔法をかけられた。
 横断歩道をわたり終えた男の子が、こちらに向かって、ていねいに頭を下げたのだ。
 少年の『ありがとう』のおじぎは、私を、対向車の人を、一瞬にして笑顔に変えてしまった。
 『ありがとう』の気持ちには、思いもよらない力がある。

 
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