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東京都立晴海総合高等学校

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2024/09/11 校長屋敷

令和6年9月11日 校長屋敷 更新

                           

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Vol23

 

jeudi 12 septembre 2024

 

◆ 夏休みの終わりの全校集会は暑さ対策のためチームズでの配信形式とさせていただきました。私が生徒に話したことの概要は次のとおりです:

塞翁が馬 

 夏休み終わりました。2期制である晴海総合の前期は今月の25日に終わりますが、ここは大きな区切りの時なので、私からお話をさせていいただきます。

 今年の夏も灼熱の日々が続く異常気象でした。もはやこれは異常ではなく、通常のこととして例年繰り返されていくのかもしれません。この灼熱酷暑対策が進み、たまに涼しい夏が訪れると、今年は異常気象だ、ということになっていくのかもしれません。

 さて、この夏も様々なスポーツイベントが開催されました。わたくしは自分がやるほどには熱心にスポーツ観戦をするわけではありませんが、高校野球のタイブレークという新しいルールを知り、様々想うことがありました。これは、 際限もなく続く可能性のある延長戦での熱中症の予防やピッチャーの投球数を抑えるという趣旨で、2023 年度から規則が改正され、攻撃側のチームは 10 回表ノーアウト 1・2 塁の状態から行うなどのルールとなったものです。

延長戦の結末には独特のドラマがありますが、わたくしは何事も、時代時代の必要性に応じてやって行けばいいと思うので、このルールもしばらくは続けてみたらいいのではと思います。

このタイブレークは、言わば「人工的に」ピンチとチャンスを作るしくみだと言えますが、ピンチのあとにチャンスが巡ってくるということ自体は、特に「人工的」なことではなく、日常の中でごく普通に起こることです。いつまでも悪いことは続かない、し、逆に、いつまでも調子に乗っていると痛い目を見るわけです。これを知っていることはとても大切なことです。

「人間万事塞翁が馬」ということわざを知っていますか?「人間」というのは、「世の中」、「万事」は、「すべて」という意味です。「塞翁が馬」とは、「お城の近くに住んでいたおじいさんの馬」という意味です。

「世の中のことはすべてお城のそばに住んでいたおじいさんの馬の出来事と同じだ」という意味になります。中国の「えなんじ 淮南子」という古い古い本に書かれている話だそう。

ある時、お城の近くに住むおじいさんの良い馬が逃げてしまってみんな残念がったのですが、その馬は沢山の良い馬を連れて帰ってきました。みんながお祝いをすると、今度はおじいさんの息子が馬から落ちて骨を折る大怪我をしました。そのあと戦争が起き、村中の若者は戦争に連れて行かれてしまいましたが、おじいさんの息子は怪我をしていたので戦争には行かなくて済んだという話です。この一連の出来事の中で、そのおじいさんは常に冷静だったとのことこの常に冷静なおじいさんの姿勢から「幸せや不幸は予測の付かないもの」「今を精一杯生きることが大事だ」という教訓が引き出され、ことわざとなって後世に残っていったようです。

良いことがあってもさして浮かれず、また大変なことがあってもさしてがっかりしないでいるという、このおじいさんのような気持ちで過ごすことは、バランスの取れた良い生き方につながるものだな、と感じます。

 しかしながら、皆さんの学校生活を、まるで、このおじいさんのように一喜一憂せずに過ごしなさいとは言いません。でも、こういう好不調の波、運不運は誰にも同様に訪れるのだなと悟ることで、周りの人の気持ちもわかることにつながるのではないでしょうか?周りの人の気持ちに共感できるようになることは、自分自身を他者的な視点で見られるようになることにつながります。これがとても大事なこと。

どんな時も、なるべくバランスよく、淡々と次に向かって小さな一歩を積み重ねていくことに、間違いはないようです。

暑い日々が続きますが、体調に気を付け日々を充実させていってください。

                                                                                                                                                                                                            以上9月2日 夏季休業明け集会での講話内容

 

◆さて、晴海総合の校長室には、今では珍しい?歴代校長の写真が掲げられています。毎日いやでも(失礼)目につくのです。(別に嫌ではありませんが)開校からこれまでの29年間で、10人の校長先生が在任されました。皆様、ご健在でしたが、昨年の9月、四代目の佐治恒孝校長先生がご逝去されました。大柄で豪快な人柄で、私も含めて若い先生たちを仕事終わりによく連れ出してくれました。

この校長室の机のカギは、どれもスヌーピーのキーフォッブがついていて、どれもだいぶやれてきているので、取り換えようかな、と晴海に戻ってきた4月からぼんやり思ってました。つい最近、いくつかあるうちのあまり使わないカギのタグをふと見て、やはりこのままスヌーピーでいこうと考え直しました。別に割れたり欠けたりしているわけでもないんだしなって、思いました、都合のいい話です。一年が経ちましたところで、改めまして晴海総合第四代校長 佐治恒孝先生のご冥福をお祈り申し上げます。

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     校長屋敷vol23 佐藤のぶ

 

 

 

 

 

Vol22

jeudii 1aôut 2024

 

◆夏休み

7月19日の金曜日をもって、一区切り。長い夏休みに入りました。二期制の総合学科ですから夏休みが明けて9月が終わらないと前期終了とはなりませんが、大きな一区切りであるには違いありません。記録的な遅い梅雨入りでしたが、今、梅雨はとうに明け、酷熱の日々が続きます。野外での活動も充実させたいところですが、この尋常でない暑さは災害級です。まずは身体の安全管理を優先してください。

されど夏休み。はるか昔に心躍る「なつやすみ」ではなくなってしまった私にとってでさえ、夏休みはいいものだと、絶対に学生には必要だと思うわけです。いいところはたくさんある。一番いいのは、時の長さを間を意識できるところ、だと私は思っています。やることがなくて「暇」で退屈な時間を過ごすことも貴重。しっかり計画して思い切り遊んで、あっという間に数日が過ぎてしまう「もうおわりなの?」の充実感と表裏一体でもある短さを感じることも大切。愉しみつつ且つ退屈しつつ、高校生の皆さんには時間を「使う」練習をしてほしいです。

◆地頭(じあたま)ってなんだ?

夏休み、予備校に行ったり、夏季講習に出かけたり、そういう機会に普段は机を並べない他校の生徒たちと同じ会場、同じ教室で授業やテストを受けることがあるかと思います。問題が配られた途端、ものすごい勢いで答案用紙に向かってエンピツ動かし始めたり、先生の質問が、自分には難しすぎるなと感じた矢先、隣に座る誰かがさっと挙手して正解を明快に述べたり、そういう場面に遭遇して、焦ったり、自分は実力がない、と思うことがあるかもしれない。努力が足りない、あるいは、勉強時間がまだ足りていない、と自らを戒めることには相応の意味はあると思いますが、「地頭」がいいとか悪いとかなんて気にする必要は全くないということです。そもそも、「地頭」ってなんだろう?「地頭」は「賢さ」という言葉に近い、一種のイメージで、つかみどころもありません。 あの人はあまり勉強していないけどとてもよくできる、それは地頭、がいいから、というような使い方が多いように思いますが、あの人はあなたの前であまり勉強していないだけのことかもしれません。

常人レベルを遥かに超えた集中力や記憶力の持ち主も確かに存在します。でもこと受験に関わる「勉強」については、大概の人は、目標に向けて学びを持続することで少しずつ力を付けているのではないでしょうか?受験生の皆さんは、少しずつ、でも必ず学びを継続して日々を過ごしてください。周囲のライバルたちの「雰囲気も」も「地頭がよさそう」も、内実はわかりません。そんなことに自分が振り回される必要は全くないわけで、自分の目標に向けて自分のペースでしっかり歩む自分を想像しながら勉強していきましょう。

 *夏休みに入る少し前の休日に、学生時代の同じ音楽サークルのメンバーがライブハウスに出る(まだやってるの?またやり始めたの?っていう驚き)と連絡があったので、これまた同じサークルのメンバーたちと渋谷の明治通り沿いにある、昔よく出た(と言ってもお金を出して借りていた)ライブハウスに行ってきました。久しぶりにみんなでreal集合してみると(そのうちの一人はたぶん誰かの結婚式以来だから30年ぶりくらいに会いました)、もともとよく遊んでいた仲間たちだから長い空白の時は一瞬で埋まります。楽しいし、話も盛り上がるんだけど、せっかくライブに来たのにもう誰も音楽の話をしない。数十年前に音楽サークルに入ったことがきっかけで皆が繋がったのに、誰もその日の演奏の話も、誰それの歌がギターがベースがドラムがうまいとか下手だとか、一切ない。そうこうしているうちに、ふと誰かが、「そういえば、昔から音楽の話ってほとんどしなかったね、みんな演奏好きなのにね。けっこう他の人たちからは不思議がられてたの思い出した」と言うので、そうだった、そうだった、とまた盛り上がりました。それでも音楽の話はその後もせずでした。ああ、こんな風に年を重ねてる、となぜか感じた瞬間でした。

80年代の中頃、毎日通った渋谷の街は、今はもう、たくさんの外国の人々が行きかう国際都市の様相です。音楽の話を全くしない音楽サークルのメンバーたちが楽器を担いで迷路のような路地を行きかう姿はもうどこにも見えません。

さて、のんびりした緩い話をつらつら書いてしまいましたが、世界はこんなに平和に回っているところばかりではないのは周知の事実です。

日本からはとても遠い場所では紛争により800校近くの学校が爆撃やその他の攻撃で甚大な被害を受け、授業ができなくなってしまいました。その地区の学校建物の損壊率は75%を超えているそうです。これは三月の終わりころの話。

さらに、紛争当事者の一方が避難民に対し「安全な場所」として指定した場所に移動するように指示しました。しかし、その避難場所が空爆され、避難した人々が爆撃の犠牲になりました。犠牲者のほとんどは非武装の子供や女性であり、兵士ではありませんでした。これは5月末の日曜日の話。

国際刑事裁判所(ICC)は、国際社会の合意に基づいて戦争犯罪の容疑者に対する逮捕状を請求します。しかし、現実にはこの容疑を問われている行政府の首長は別の大国の議会に招かれて演説をしている。これが7月の中旬の話。

どの紛争下においても、一方的にどちらかに非があると言い切ることは難しいかもしれません。しかし、紛争や戦争によって人々が殺されるという現実は変わりません。そして、その犠牲者の多くが相手を攻撃しようという意図を全く持たない市井の人々です。これが一番の問題であり悲劇です。何十年も紛争に巻き込まれることなく年を重ね、今も昔も全く音楽の話をしないことに無邪気に盛り上がれる平和な人々の暮らす世界がある一方、日々いわれなき空爆、負傷、不自由、拉致、拷問に苦しむ人々が多数いるというこの現実が同じ地球の上の別の場所で進行しています。それは遠い国での出来事かもしれないけれども、同じ地球上で起こっている現実として、一人の人間としてどこまで深く受け止められるかが、その人のグローバルクォリティなんだろうと思います。一人一人が関心を持ち注視し、何かしらのささやかな行動を起こすことが、苦しむ人々の未来を変える力になると信じたいです。何ができるだろうということを真剣に考えていきたいです。

 

◆公開講座フランス語入門 ポスターできました。

すでにお知らせさせていただきました通り、11月16日(土)午前9時半よりスタートし、途中1時間の昼休憩を挟んで、午後3時半まで合計5時間(あっという間です)のクラッシュコースです。初めてフランス語を学ばれる方々が、5時間後に、もっともっと学びたい、と思っていただけることを目標に講座内容を構成しています。

今年のポスターは1970年代の雑誌ELLEの占いコーナーをチラチラみながら書道液で一気にペン描きしたので、なんだかオカルト風です笑。講座の中身は全くオカルト風ではありません。まもなく参加者募集が始まります。皆様にお会いできることをスタッフ一同心より楽しみにしております。

2024公開講座表紙絵

 

 

 

 

 

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◆留学生が来ています。

一学期も、残すところあと一月を切りました。記録的な遅い梅雨入りとなり、今はその最中、蒸し暑く湿気の多い日々が続きます。来週からの期末考査を控え、生徒も先生も多忙さを増す長期休業前の一季節となりました。

 先週の金曜日よりアメリカからの留学生2名が本校に通っています。インドにルーツのある学生、メキシコにルーツのある学生が、募ったら本当にたくさん申し出てくれた本校のボランティアbuddiesを中心に一緒に授業を受け、それぞれ2年生と3年生の各ホームルームに所属しながら過ごしています。良い機会ですからどんどん交流して欲しいです。言葉の壁など、易々と超えて行けるのは高校生の特権です。将来に続く良い関係を築いて欲しいものです。

 ◆フランス語・フランス映画 

ついこのまえNPR(National Public Radio)のネットニュースを聞いていたら、聞きなれない発音で、大物映画女優が逝去したと報じていました。何度か名前を耳にするうちに、

ああ、Anouk Aimée (アヌーク エメ)のことだな、と気が付きました。

Un homme et une femme(男と女)は60年代の空前のヒット映画。私が初めて観たのは80年代に入ってからですから、まあ私の親世代の名作、です。でもこの映画で使われているフランシス レイの曲はきっと多くの方の記憶にあることと思います。そして、2020年頃に、ほぼ同じスタッフとキャストで50年以上の歳月を経て二人が再開するLes plus belles annees d'une vie(人生最良の日々) 映画が製作され話題になりました。(私も観ました。) フランス語とフランス映画、やっぱりいいですね(私見です) 先回も書きましたが、大人向けのフランス語入門公開講座を今年は11月16日(土)にここ晴海総合で実施予定です。詳細はまたこちらで秋口にお知らせさせていただきます。是非ご参加ください。

◆語学屋の端くれとして

 さて、上の話の続きですが、ちょっと懐かしいからこの映画を観てみようかな、と某映画配信サービスを閲覧していたら、やっぱりつかまってしまった(違法行為ではなくて、ほかの作品に、という意味) まるで雑誌のページをめくるように様々な映画に気軽に「アクセス」できる時代ですのでこんなことはしょっちゅう起こります。

この時はFlawless という映画につかまりました。90年代の終わりころの製作です。ロバートデニーロが主演です。flaw 傷や、ひび、不備、欠点 そういうものが、less なわけですから、欠点がない、とか、完璧な、という意味です。perfect とほぼ同義。この映画のタイトルがどうして フローレス なのかや、映画のストーリーの詳細についてはお時間ある方は検索してみてください。ジェンダーバイアスを超えて偏屈な中年男とドラァグクイーンが互いに理解しあい、共闘する話しです。とってもいい話と私は思いました。結局アヌークエメのことはすっかり忘れてこっちを全部観てしまいましたが、映画の中で、語学屋の端くれでもある自分に突き刺さってきたのは、これの部分 1:28:25辺りのセリフで、

I may be a female imperonator, but you, my friend, are a male impersonator。。。。。。。

(私はプロの女装家で、あなたはアマチュアの男。)

  impersonate は im (~に向けて) persona(ラテンのルーツで ペルソナには仮面の意味有)から、誰かに

 なりすます、扮するというくらいの意味で使われてます。

この文の、Iは男性ですから男性が女装家だというのは意味が分かりますが、この文の、youが差している人物は男性です。男性に向けて、male impersonator (男装家)、というのは、はてな?と思われますが、

これを、「アマチュアの男」と訳せる字幕翻訳者の方の言語理解と日本語への翻訳センスの良さは本当に素晴らしいなと思いました。映画を見れば、まさに納得、という会話の流れです。

この会話でのmale impersonator の文は、「あなたは男性の物真似をしているのです。」というくらいには現代のAI知能は訳し出してくれます。字幕翻訳は古い仕事のようですが、AIが完全に代替できるほどではないのだな、と思うと何となく語学屋の端くれとしては誇らしい気持ちになりました。

今年度からフランス ブルターニュ地方にあるリセ リマン(リマン高校)との交流を中心とした海外研修を計画しています。今年度末3月25日から一週間ほどの旅程で実施予定です。来年度4月早々に今度はリマン高校からの生徒を受け入れ予定です。継続的に交流を続けて行けたらと考えています。6月15日のオープンキャンパスデイでも講堂で簡単にお話しをさせていただきましたが、参加に興味がある生徒及び保護者の皆様向けの説明会を順次行っていきます。

2024今年の文化祭のテーマです。“ゼロから新時代を創り上げる” という大変に素晴らしいコンセプトです。単にコロナ禍での制限を撤廃して全部元に戻そう、というだけのことではなく、来年創立30周年を迎える晴海総合がさらに進化していくような、そういう兆しが随所に見える取り組みになるといいなと期待しています。生徒の皆さんは、これから迎える夏休み、勉強も文化祭という大きな行事への準備も、そして長い休みにこそやった方がいいそれぞれ各自のイベントをバランス良く愉しくやりきってください。

 

 

校長屋敷vol21 佐藤のぶ

   

 

 

Vol20

 

mercredi 8 mai  2024

はじめまして。

本年、4月1日に本校に着任いたしました、校長の佐藤信孝と申します。世田谷総合高校からの転任になります。何卒よろしくお願い申し上げます。

 本校のホームページ「学校案内」の「学校からのメッセージ」が昨日更新されました。そこで「校長あいさつ」にも書かせていただきましたが、来年2025年には本校も開校30周年を迎えます。東京都の総合学科高校の老舗、フラッグシップ校として相応しい、さらに魅力ある学校となっていくよう尽力していく所存です。今後ともご理解ご支援のほどお願い申し上げます。

 この引っ越し(異動)後、初めての今号では、わたくし自身の自己紹介をさせていただきます。

 私は、晴海総合には1997年4月から2007年3月までの10年間、教員として勤めていました。1期生が2年生になった時から11期生が1年生の時までの10年間ということになります。今でもたくさんの教え子たちと連絡を取り合っていますが、多くの卒業生が逞しく自分の人生を歩んでいます。総合学科で学んだことが具体的にどう人生に反映されているかは各人各様だとは思います。学んだ科目を直接仕事に生かしている卒業生ももちろんいます。どう生かされているか分からないけれども彼らと話していると、総合学科で学んだという「マインド」はそれぞれのなかにきっとあるだろうなと感じることも多いです。

私自身、サッカーをずっとやっています、この年になってもまだやってるlol。 晴海総合にかつて在籍していた時もずっとサッカー部の顧問をしていました。

現在は東京都シニアリーグ2部へ参戦しているチームでの活動を主に、全部で4つの都下のチームに所属しています。一年中切れ目なくどこかのリーグで試合があり、参加して、怪我をして、少し休んで、また参戦の繰り返しです。だから1年じゅう体のどこかが痛くて怪我しています。怪我と私、私と怪我、表裏一体。

 クルマ、バイク、自転車。乗り物全般が好きです。40代の頃、サッカーの試合で大怪我をした後、リハビリで自転車の素晴らしさと巡り合いました。サッカーの試合会場が自宅から近いときは、1960年代製のイタリアの自転車(Legnano MOD50等)に乗り、のんびりペダルを漕いで行くのも週末の楽しみになっています。乗り物に「乗る」ことと同様「修理」したり、「レストア」したりというようなことも同じくらい好きです。

あとは、へたくそな絵を描いたり、楽器を演奏したりですね、やれそうなことは何でもやって、異業種のいろいろな世界の人と繋がることを大切にしています。そういうわけでどんなことも大体そこそこにはできますが、特技と言えるほどにできるものも誇れるものも自分には一つもありません。 

私の教科は外国語(英・仏)です。晴海総合高校に在職した10年間は主としてフランス語を教えていました。晴海総合に教員として在籍していた頃から始めた大人向けのフランス語入門公開講座は、20数年を経た今も年に一度継続中です。今年は11月16日(土)にここ晴海総合で実施予定です。詳細はまたこちらで秋口にお知らせさせていただきます。初めて、あるいはほぼ初めてフランス語を学ぶ方が5時間でどこまでいけるか、そしてそのあと、どのくらいの熱量で学習を継続していただけるかを課題に毎年取り組んでいます。ここ5,6年は私と、某大手旅行代理店のフランス語圏専門のランドオペレーターとフランス人貿易商の3名で楽しくやらせていただいております。興味がおありの方は、お申込みいただきご参加いただければ幸甚です。)

 わたくし自身の語学力。多分この30年くらいの間、向上はせず、穏やかになだらかに?落ちる一方、というところかな?です。もう教壇を離れて10年以上経ってしまいましたが、様々な仕事の関係で今も英語やフランス語から離れることはありません。生涯学習の時代です。自分なりにブラッシュアップを続けていきたいと思っています。

1990年代初頭のバブル崩壊前後の頃は、英語通訳ガイドの資格を使って様々なところへ出かけ、通訳業務を経験していました。その頃はTOEFLのテストを定期的に受け、各分野のスコアがどのような学習やトレーニングによって上がるのかを、自分を実験台に検証していました。また、自分の客観的な語学力把握のために実用英語検定1級、実用仏語検定準1級などを取得しました。ここ数年、仕事を通じてまたフランス語を使う機会が増えてきましたので自身の老化防止?にDALFのC1やC2のリスニングなどに時々チャレンジしています。話題についていけずに途方に暮れることも多々ありますが、自分にとっての大切な「学び」の一つとしてとてもいい刺激になっています。

感染症のパンデミックが一段落し、学校行事もますます活性化していくことと予測されます。今年の本校の晴海祭の素晴らしいテーマ「零(ゼロ)」“ゼロから新時代を創り上げる” のように、コロナ前に戻すのではなくコロナを超えてさらに強くしなやかに発展できる学校で在りたいと考えます。

今後ともご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

校長屋敷vol20 佐藤のぶ

                        20年前の晴海祭後夜祭    センセイたちも歌って踊ってた・・・

晴祭2004頃trio