07405040_白鴎附属中高
2/20

校長宮 田 明 子 白鷗高等学校・附属中学校の校長として赴任し、今年度で2年目を迎えました。白鷗は、その前進である東京府高等女学校として誕生してから今年で創立134年目を迎える伝統校です。昨年1年間を校長として過ごすなかで、白鷗が持つこの歴史と伝統を学校のあらゆる場面に感じる一方で、本校が常に時代を先導する学校として存在し続けてきた所以を、生徒や教職員の姿に強く感じてきました。それは、白鷗に脈々と受け継がれてきた「開拓精神」という言葉にすべて凝縮されています。生徒たちは、本校の歴史と伝統に誇りを抱き、それを受け継いでいこうとする自覚を持ちながらも、新しい時代や世界に目を向けて素晴らしい仲間と切磋琢磨しながら自律的な学校生活を送っています。また、教職員も、新しい時代を生きる生徒たちと一緒に学び、ともに成長し、明日を切り拓いていこうとする進取の気性に富んでいます。 本校は、平成31年度に文部科学省からWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業の共同実施校として指定を受け、1年の延長を経て本年度が指定最終年度となります。ほぼ同時に開始した国際色豊かな教育環境の充実とグローバル人材育成への取組も、海外研修旅行や留学生の受け入れ、第二外国語学習の導入、そしてグローバルな視点に基づく探究活動など、質も幅も広がりを見せており、最終年度にふさわしい報告を行えると確信しております。さらに今年度より、「生徒が作る海外修学旅行」という新取組を始動させ、生徒の興味関心に基づく主体的な学びを全面的に学校行事に取り入れるという新たなチャレンジを開始しています。また、東京都より「理数研究校」にも指定され、理数教育にも重点的に取り組んでまいります 一方で白鷗は、浅草・上野地区に存することもあり、古くから地域に根ざした教育を推進し日本の伝統・文化理解教育に取り組んできました。こうした特色を今後も存分に発揮し、「自己のアイデンティティを有し、ダイバーシティ(多様性)の尊重を基盤に、『競争』と『協働』の両方ができるリーダー」を育成していきます。 そんな白鷗の教育活動の一端を、このスクールガイド(学校案内)で皆様にご紹介できることを大変嬉しく思います。ここでご紹介できることは、本当にごくわずかです。ご覧いただき少しでも関心を抱いていただけましたなら、是非とも本校をご訪問いただき、生徒の日々の様子をご覧ください。 白鷗は、歴史と伝統を背景に、常に「開拓精神」を内に秘め飛躍を目指してまいります。ご期待ください。

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る