07405040_白鴎附属中高
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CAREER GUIDANCEHAKUO EDUCATIONHAKUO EDUCATION藤井聡太さんのプロデビュー以来の連勝を29で止めたのは佐々木勇気さんです有元 香乃 12期卒業生早稲田大学国際教養学部 ダイバーシティ、すなわち多様性を尊重すること。それは白鷗生の代名詞でもある。思えば白鷗の仲間たちは多種多様な活躍をしていた。百人一首や和太鼓など日本の伝統文化を極める人、スポーツや芸術活動に打ち込む人、実は映像編集の才能を隠し持って文化祭や映像祭で大活躍する人。全く違う興味や能力を持つ友人たちに刺激を受け、私も高校1年次にはアメリカ留学の夢をかなえた。 違うからと言って遠ざけるのではなく、それぞれの良さを認めて教え合ったり、行事では各々の力を生かして協力したりすることがごく自然にできるのも白鷗生だ。そんな仲間と過ごした日々は、高校3年生になって本格化する受験にも変わらずに私の力となってくれた。目指すものは違っても、まっすぐに机に向かい勉強する友達を見ては自分も頑張ろうと思えた。理系、文系を超えて苦手科目を教え合ったりもした。 多様性の尊重、自分とは全く違う人を許容し、違いを超えて協調し合うこと。白鷗生との関わりや留学先での出会いを通じて培ったこの力は、これからも私の糧となるに違いない。榎原茉央11期卒業生東京大学理科一類2年(工学部推薦合格)人生の滑走路 白鷗卒の大学生を代表して、また課題探究活動開始年度に在校生だった者として、経験を紹介する機会をいただきました。たくさん経験したなかで貴重だったことの一つが、仮説・検証・考察と続く「研究の流れ」の最初に、世の中の改善したいところを見つける段階(課題発見)があると体感したことです。これは、大学での研究の営みの予習であるとともに、先の読めない今の世界をより良く生き抜く武器ではないでしょうか。論文の書き方を習得することは、勿論大学生になってからの実用的な武器ですし、入試で終わらぬ人生に大切な好奇心を育んでくれる活動を、(このスクールガイドに記載の通り)白鷗であなたもたっぷり堪能できます。山田 佳怜12期卒業生カリフォルニア大学バークレー校 海外からの短期留学生の受入れや、中学3年生の海外研修旅行など、白鷗で過ごす時間はグローバルな視点を養う機会に■れていました。DiversityCaféで実際に海外大学に進学された先輩からお話を聞いた時、「海外大学進学」という進路をぐっと身近に感じたのを覚えています。 高校1年生の夏からは、東京都教育委員会が実施する次世代リーダー育成道場に参加し、米国ミシガン州の高校で7ヶ月ほど学びました。この経験が「再びアメリカに帰ってきて勉強したい」とカリフォルニア大学に出願するきっかけとなりました。 実際に受験が本格化すると、周囲に海外大学進学を希望する人もなく不安でいっぱいの日々でしたが、そんな中でも、白鷗の先生方にはたくさんサポートしていただきました。アメリカの共通テストのような試験であるSATに向けた勉強では、分からない箇所をたくさん質問し、その度に放課後も含めて納得できるまで教えてくださいました。また、受験では、奨学金の出願に始まり、大学出願まで、様々な書類の作成をお願いしました。考査前のお忙しい時期とも重なり、全て英語での作業だったにも拘わらず、先生方には嫌な顔一つせず協力していただき、感謝しかありません。 私はこれからカリフォルニア大学で学び、将来は世界に通用する研究者となれるよう頑張りたいです。白鷗は、今私がこうして歩んでいる夢への道筋を与えてくれた学校です。是非皆さんにも、白鷗を目指して、自分の夢をつかんでほしいと思います。佐々木 勇気 3期卒業生プロ棋士 七段 社会に出るということは、自分の行動に責任を持つこと。思っている以上に試練が多いです。また、受動的になりやすく、日々のモチベーションを保つのが大変かもしれません。それでも、そういう場面こそ、白鷗生は持ち前の「開拓精神」で切り拓いていってほしいと思います。今勉強が苦しくても、今後、本質を見抜く力が役に立つと思って励むことが出来るのが、白鷗生の強さです。 受験生の皆さんと白鷗生にアドバイスできることがあるとすると、10代の若さというのは輝いています。失敗してもやり直せますし伸びる時期です。だから毎日の習慣、積み重ねは非常に大事です。1日2時間必ず〇〇をすると決めて1ヶ月実行できたなら自分を褒めてあげてください。携帯をいじったり、やりたいことは色々あると思いますが、時間は出来るだけ自分の成長のために割いてほしいと思います。 成人年齢が引き下げられて18歳から大人の仲間入りになるので、中学・高校の6年間は今まで以上に大事になると思います。学生時代は自分中心で考えがちですが、白鷗には経験豊富な先生が大勢いらっしゃいます。その言葉に耳を傾けるとともに、本音で話せる友達がいるという環境で視野を広く持てるようになってほしいと思います。白鷗でのすべての出会いは、僕にとって一生の宝物です。 白鷗で6年間を過ごして思ったことは、白鷗生は皆、「やればできる」タイプだということです。これは、大学受験においても良い雰囲気を醸しだし、皆の大きな支えとなっていました。 小学生の皆さん、僕にとってかけがえのない大切な6年間を過ごした白鷗です。皆さんも、是非白鷗を目指して、素晴らしい6年間を過ごしてほしいと思います。僕は、自分の将棋の世界でこれからも頑張っていきます。皆様も頑張ってください。

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