平成29年9月3日に調布市多摩川河川敷で行われた「平成29年度東京都・調布市総合防災訓練」に本校1年生が参加しました。
東京都の総合防災訓練は9月に毎年行われている大規模な防災訓練であり、首都直下地震を想定した訓練となります。本校は防災教育推進校として日頃から防災教育に力を入れておりますが、これほどの規模の訓練に参加する機会はなく、非常に大きな経験となりました。
また本校体育館も今回の総合防災訓練の会場として、検視・検案・身元確認訓練会場ということで、非常に多くの方々の訓練の場として活用していただきました。
訓練は自助、共助、公助をテーマに行われており、自助・共助訓練、展示・体験・特殊車両展示・応急復旧訓練、救出救助訓練に分かれて訓練が行われていました。本校生徒は班別行動で様々な訓練を体験させていただきました。
自助・共助訓練では、家の下敷きになっている人を救出するための救出訓練、倒れている人を安全に搬送するための搬送訓練、消火器ならびにスタンドパイプを活用した消火訓練、様々な結索をするためのロープワーク訓練などを行いました。その中でも一番大がかりな訓練として応急給水訓練がありました。東京都水道局による訓練であり、給水車から水を出すための簡易の水道を組み立て、6ℓの水を入れることができえるポリ袋に給水するという訓練です。実際の災害では高校生が共助で役に立てる内容としては最も現実的な内容ではないかと思います。訓練には小池百合子東京都知事、長友貴樹調布市長も参加してくださり、本校生徒と一緒に水をくみ、6ℓ入りの水を背負わせていただきました。
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展示・体験・特殊車両展示・応急復旧訓練では、28か所もの体験ブースが用意され、生徒はそれぞれ自分の興味関心のある場所で展示を見せていただいたり、様々な体験をさせてもらいました。
生徒が非常に多く体験させていただいたのが、起震車による震度7の体験でした。今後30年以内に70%の確率で起こるといわれる揺れを実際に体験してみて「思った以上に揺れて怖い。これが家で起こったら対応できないかも」との感想を話していました。
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最後は公助訓練の見学をさせてもらいました。非常に大がかりな訓練で、警察・消防・自衛隊といった公的機関による救出救助訓練でふだん見ることのできない特殊車両やヘリコプターによる救出訓練が間近で行われて大迫力の訓練でした。生徒は「これが実際に現実でおこったら自分たちはどうすればいいのだろう」「いたるところでこんな状況だったらばどこに避難すればいいのだろう」と目の前でおこっている訓練を現実的なものとして置き換え考えている生徒がいました。半日の訓練でしたが、今まで経験することの無い規模での訓練を生徒たちは経験し、各々が何か感じたことと思います。
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最後には東京都の中井敬三教育長からお話をいただき、必ず来るであろう大災害に対する心構えと、自分たちができることを
積極的に取り組み、みんなで災害を乗り越えていく話をいただきすべての訓練が終了となりました。